ご   拶

NPO法人グリーンウェル

 関  法 子

私達NPO法人グリーンウェルの基本理念は、自然を愛する人づくり(自然環境=GREEN)、人に優しい街づくり(福祉の向上=WELFARE)です。さらに青少年の健全育成を加え、それぞれのテーマに沿って事業を行っております。

 2009年はその前年開催した「車イスツインバスケット交流会」の反省点を踏まえてレベルアップした事業計画を行い、「チャレンジは生活を豊かに」「広げようやさしい心の輪」をテーマに開催致しました。参加者の皆様からも昨年以上に好評の声を頂きました。しかも、新型インフルエンザの流行の中での行事であり、当日まで本当に心配の日々でしたが無事終える事が出来ました。

 前年の参加者はミニバスケットスポーツ少年団の児童でしたが、2009年は全スポーツ少年団、各小学校単位等へPRさせて頂いた結果、サッカースポーツ少年団の児童、福祉授業学年児童、また隣の坂井市からは三国こどもミュージカル劇団の児童など幅広く参加して頂けました。特に昨年の参加者が中学1年になっても参加してもらえた事はスタッフ一同とても嬉しく、勇気付けられました。

 競技そのものは、Fトランス(車椅子ツインバスケットチーム)の素晴らしい指導のお陰で子供達の習得も早く、とても楽しそうで、かつ真剣に障害者の人達とプレーしている姿にはとても感動させられました。ツインバスケットのルールそのものが「人にやさしく、思いやりの心」を求めるものでとても意義深く、子供達も何か感ずるものがあったのではないかと思います。最後には引率のお母さん達にも交流ゲームに参加して頂き、とても良い経験ができたことと思います。

 意見交換会では、Fトランスの方から「自分達は病気やケガで障害を持ったが、皆さんはそうならないではしい」「障害があると普段の生活に制約を受けることを理解してほしい」などのメッセージは子供達に今の自分への感謝と勇気を与えて下さったものと思います。お昼には坂井法人会女性部会の「やさしい税の話」をクイズ形式で学ぶことができ、税金の重みも感じてもらえたことでしょう。

 終わりに、競技の指導をして下さったFトランスの選手、コーチ、スタッフの方々、競技用車椅子を快く貸して下った福井県車椅子バスケットクラブ、また運営支援のあわら市青壮年団連絡協議会、(社)三国・芦原・金津青年会議所、(法)坂井法人会女性部会、そしてこの事業を資金面で大きく支援して頂きました独立行政法人福祉医療機構に心より感謝申し上げます。

ツインバスケット交流会に参加して

金津JFC・サッカースポーツ少年団

代 表  住 田 達 映

「ツインバスケット知っているか?」「知りません。」「障害者のやるバスケットらしいよ」私もその程度しか答えられませんでした。パラリンピックのニュースなどでバスケットをやっているのを見た程度でした。

 障害者との交流、いつも何不自由なくあばれ回っているサッカー少年達が、うまく交わってくれるだろうか。このような心配は参加して直ぐに吹っ切れました。車イスの動かし方から始まって、ツインバスケットのルールの説明と実技の練習。一気に子供達も私も楽しくなりました。これなら障害者の方も障害のない者もハンディは同じです。こうなると障害者の方がうまい。しかも一生懸命やっている。障害の重い人はそれなりのルールがあって、その頑張りを見ると自分達の生ぬるさが感じられる。負けるまい!プレーに真剣さが入ります。

 子供達はただ楽しくプレーをするだけでなく、障害者の方の頑張りを見て、一つ一つのプレーに全力でぶつかっていこうとする気持ちを感じとってくれたものと思います。

 参加して良かった。これからもこのような交流を深めていきたいと思います。

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twin baske ツイン バスケット

ツインバスケットとは


 肢体が不自由な方はもちろんのこと健常者の方も車椅子を使用して、通常ゴール(3.05m)と床ゴール(1.2m)を使ったバスケットボールで、障害度合いにより、ゴール、ドリブルなどのルールが配慮されていて、みんなが楽しめるよう工夫されていまる競技です。


ツインバスケット交流会に参加して

(社)三国・芦原・金津青年会議所

副理事長 笹原 修之

車椅子での生活は可愛そうだなと、他人事だと思っていましたが、『チャレンジは生活を豊かに!広げようやさしい心の輪』をスローガンに行われた今回の事業で、肢体が不自由であっても、気持ちは健常者以上に元気であることを感じました。日々の練習の中で培われたバスケットの技術も高く、スポーツとして見ていても面白く感じられるほどでした。

私たちは健常者という意識が低く、当たり前のように日常生活を送っていますが、笑って、走って、汗をかくことに差がないということは、参加した子ども達も感じていただけたのではないでしょうか。普段、車椅子に関わることは少ないですが、このような経験を積んでいくことで、少しでも障害者の方達の不自由な思いを軽減する事ができたら幸いに思います。

最後に、今回の交流事業を企画・運営して頂いたグリーンウェルの皆様に感謝いたします。

当会としての事業目的は


@障害者同士及び障害者と健常者との相互交流を図ることにより互いの理解を深める。
A当事業を企画、立案、開催、運営することにより「福祉ボランティア」に対する理解を深め、活動の拡大を図る。
B障害者の活躍の場を提供し、自立支援を図る。
C健常者も障害者が積極的に活動する姿勢を学ぶ。